中学1年 安全ワークショップ 第3回

2017.04.02

  • 2016年度入学
  • 体験学習

中学1年生で実施した「安全ワークショップ」。今回は第3回の様子を紹介します。

今回は生徒たち自身が街中で起こりうる出来事に、どうやって対応するのか、どうやって他人とコミュニケーションをとるのかを、実際に体験してもらいました。講師の方々が演じる街で困っている人を相手に、生徒たちは即興で対応していきます。

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その後で、今度は学校の中で起こり得る安心・安全を脅かしそうな事態に対して、「皆がほどほどに快適」な状態を創るにはどうしたら良いか、即興で演じてもらいます。

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演じた後には、共演してくださった講師の方に、生徒たちの対応に対して、当事者としてどう感じたかをフィードバックをもらいました。

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皆が快適に過ごせるよう意識しながら他者とコミュニケーションをとった体験や、そのためにクラスメイトとお互いをフォローし合った体験の中で、生徒たちは実際の学校生活における快適な空間づくりのヒントを得ることができたのではないかと思います。

以下は生徒の感想です。

・人の気持ちを考え行動する難しさがわかり、良い体験になった。二人でもめ合っているときや、困っているときは声を掛けてあげるのがいいことがわかった。

・周りから見ている分には簡単なことでも、当事者となってみると言いづらいと思った。

・自分も気付かずに人に嫌がることをしているのではないかと気づいた。

・人と人との関りの難しさをより強く感じた。何か声を掛ける前に一呼吸おいてから話しかけようと思った。

・今まで困っている人がいたら必ずその子の味方になって、その子に嫌な思いをさせている人を説得することが大事だと思っていたけど、その子にもその子なりの理由があるからみんなの気持ちをくみ取ってあげなければいけないんだと思った。困っているひとを気まずくならず、軽く助けてあげられるようになりたい。

今回の体験で得られた生徒たちの気づきの中には、このような活動をしなければ、特別に意識されなかったものもあるのではないかと思います。また、自分のコミュニケーションの仕方や普段の振舞いを省みている感想が多かったのも、やはり当事者として事態に対応することを体験したためなのではないでしょうか。このような体験、振り返りができることが、ワークショップ形式のプログラムの意義なのだと思います。彼らの今回の気づきが、進級して4月から新しいクラスで過ごしていく際に活かされ、彼らが生活する学校空間が、より安心・安全なものになっていくことを心から願います。

最後になりましたが、全3回の講師を務めてくださった「あんぜんファンフェアーズ」のみなさんに、心より御礼申し上げます。ありがとうございました